水の重要性

犬や猫の体重の約60%は水分です。
水分は、体を構成したり、体温調節などの円滑な生命活動を行なったりという、重要な役割を果たしています。

体内の水分は、排泄、発汗、蒸発によって常に失われていくので、水分の補給が必要になります。日常的に適切な水分補給が行われないと脱水症状を引き起こし、食欲低下、運動量減少、子犬、子猫の成長不良、母犬、母猫の乳の出が低下するなどの悪影響が現れ、死に至ることもあります。また、腎炎や尿石症、熱射病にかかってしまう場合もあります。

一日に必要な水分量は、下記の表を参考にしてください。この水分量はフード中の水分も含まれます。飲水量は、気温や運動量、食べているフードなどによって量が変わってきます。飲水量に気をつけてあげるとともに排尿の回数や量を注意して見てあげる事が大切になります。水は常に新鮮なものを用意し、いつでも飲めるようにしてあげてください。

一日に必要な水分量

体重(kg)犬(ml)猫(ml)
2190140
3260190
4320240
5370280
6430320
7480360
8530400
9580440
10630470
15850 
201060 
251250 
301440 
351610 
401780 

ドライフード・ウェットフードの違い

ドッグフードの水分含有量はフードのタイプによって大きく違います。

ドライフード水分10%程度
ソフトドライフード10~30%程度
セミモイストフード25~35%程度
ウェットフード75%程度

そのため、どのようなタイプのフードを食べているかによって食事からの水分摂取量が変わり、飲水量も変わってきます。

例えば、体重5kgの健康な成犬の場合、1日に必要とする水分量の目安は、200~300mLになります。1日の食事がドライフード100gとすると食事からの水分は10mL程度ですが、ウェットフード400gとすると食事から300mL程度の水分が取れていることになります。

一般的には、食事がドライフードの場合は十分に飲水をさせる必要がありますが、ウェットフードがメインの場合には、食事からかなり水分をとれているので、飲水量が少なくても大丈夫ということになります。フードによって給与量や水分含有量は異なるので、愛犬のいつもの食事にどの程度の水分が含まれているかを一度計算してみるとよいでしょう。

食事がドライフードメインにもかかわらず、自分からあまり水を飲まないという犬の場合は、食事をウェットフードに変えてみると、水分摂取量を増やすことができるでしょう。ドライフードを水やぬるま湯でふやかしてから与えたり、スープやおじやなどの水分をたくさんとれる手作り食を併用するという方法もあります。

加齢・持病による変動

加齢によって活動量が減ると、飲水量も少なくなる傾向があります。

また、健康状態によっても、必要な水分量は変わってきます。例えば、下痢や嘔吐などで体内の水分が通常より多く失われたときは、多くの水分摂取を必要とします。また、慢性腎臓病、糖尿病、副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)、子宮蓄膿症など多尿の症状を引き起こしやすい疾患があるときは、多尿に伴って飲水量が増加し、「多飲多尿」という症状が見られます。

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